一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!

2012年4月23日月曜日

σ(^^も「酔狂」です....

「伊達と酔狂」は男のロマンだと思っています(^^


突然、なんなんだよ?てな書き始めですが、

昨日の投稿にちょっと嬉しいコメントを頂きました。

まずはご紹介(^^

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4月22日(日):「ジャパラSL1本目....

バネ酔狂さんのコメント
「バネの発注に興味があります。
 東海バネさんには、設計混みで発注しているのでしょうか?
 それとも、貴殿が設計してから発注しているのでしょうか?」

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ありがとうございました!

オリジナルのばねを作るというとても専門的なネタに、

こうしてコメント頂けたというのは、実は大変嬉しい事です(^^


謹んで、ご質問にお答えします!

σ(^^は設計できませんので東海バネさんに丸投げです!

以上!

....失礼しました(^^;

もっときちんとお答えしないといけませんね。


「ばねの発注」とひと言でいいましても、

様々な用途や形状のばねがあります。
 
 
今まで取り組んできたばねは、ご存じの通りチェアスキー用です。
 
「ろぼスペシャル」というべきチェアスキーのばねを目指して来ました。
 
 
ところが、σ(^^はばねについては全くの素人です。
 
素人のσ(^^が「ばねを巻く」なんて、
 
何から手を付けていいものやらさっぱり解りませんでした。
 
 
でも、OEMではないばね、
 
つまりオリジナルの必要性、重要性は認識していました。
 
何が何でも作らないといけない!
 
 
てことで、まず門を叩いたのが(株)ベステックス様。
 
現在の開講はされてないようですが、
 
当時、石山塾なるものがありました。
 
ここでは、ばねのイロハをお教え頂きました。
 
 
そして、ベステックス様にお教え頂いたのが、
 
(株)東海バネ工業様です。
 
 
1本からOK!というばねメーカーは、
 
普通に考えるとありません。
 
採算が合いませんものね。
 
 
さらに、シロートがテケトーに、
 
「こんなばね欲しい!」なんていっても、
 
たいていの場合、相手にしてもらえないでしょう。
 
 
東海バネ様はその両方、いい意味で常識外れでした(^^
 
「1本でも巻きますよ!」
 
「満足頂けるまで検討しますよ!」
 
こんな会社、本当にあるんだ♪ってね(^^
 
 
チェアスキー用のばねを巻いているところなんて、
 
国内には1社しかありません。(多分^^;)
 
もちろん、東海バネ様にもノウハウなんてなかったはずです。
                              (多分^^;)
 
 
ところが、東海バネ様はσ(^^以上にどん欲に、
 
技術的な検討を進めていって下さいました。
 
本当に感謝しております♪
 
 
さて、実際に東海バネ様とσ(^^の間には、
 
どのようなやりとりがあったのか?というのが本題ですね。
 
 
全てのケースに応用が利くとは思えませんが、
 
σ(^^が東海バネ様にお願いしている方法をご紹介します。
 
バネ酔狂様の参考になれば幸いです。
 
 
先ほども申しましたが、σ(^^はばねについて全くのシロート。
 
どのようにすれば「いいばね」が巻けるのか、
 
技術的なところは全く見当もつきません。
 
 
設計上の専門的なところは、本当に「丸投げ」です(^^;
 
 
ただ、チェアスキー用として検討をお願いする際、
 
必要最低限の情報をお渡ししました。
 
 
ひとつは、「チェアスキーに装着できる許容寸法」です。
 
ばねの自由長、外径、内径、有効ストローク長。
 
まず、これらの寸法の許容範囲をお示ししました。
 
大きすぎても、太すぎても、
 
細すぎても、短すぎても、いけません。
 
これは、設計上の最低条件です。
 
 
その次には、チェアスキーでの滑走時に求めている、
 
ばねに与える仕事量をお伝えしました。
 
 
「仕事量」なんて言い方しましたが、
 
要は、どの程度のタワミの時にどの重さを支えさせるか。
 
 
チェアスキーのサスペンションは、
 
ダンパー部で75mmが有効ストロークです。
 
0~75mmという中で、どのような重さを支えさせるか。
 
 
サイズを決め、ばねの仕事がイメージできれば、
 
あとは、東海バネ様にお願い!となる訳です。
 
 
具体的に言いますと....
 
 
サイズは、フレームの取り回しで限度がありますので、
 
ストロークする上で、フレームに緩衝しないサイズを計測します。
 
これは、ご説明の必要はないと思いますので省略します。
 
 
次に、ばねに掛かる荷重量を考えていくのが胆です。
 
 
まず行ったことは、チェアスキーのOEMばねを測定です。
 
75mm位置での最大荷重量を計測します。
 
 
そして、滑走時のインプレッションから、
 
その荷重量は多いのか少ないのかを検討し、
(底付きするのか、75mm使い切っていないのか)
 
最大荷重量①を設定します。
 
 
次に、1G状態のダンパーストローク量②を測定します。
 
滑走時の装備を身につけた上で、
 
水平なところでチェアスキーに乗り計測します。
 
 
さらには、チェアスキーのばねを取り外した状態で、
 
シート下部のフレームに掛かる重量③を計測。
 
 
さらにさらに、サスペンションのレバー比を計算。
 
これは、③を計測した部分の移動量と、
 
②のストローク量の比率で求められます。
 
 
で、③にレバー比を乗ずることで、
 
②のストローク量の位置で必要な荷重④が求められます。
 
 
ここまでくれば、ばねに求める必要最低限のデータが揃います。
 
0mm~1G位置~75mmというストロークの中で、
 
0~④~①という荷重変化がイメージ出来るということです。
 
ちなみに、荷重量はニュートン(N)というSI系単位で考えると、
 
技術屋さんとは話が合います(^^
 
 
あとは、この数値をグラフにして、
 
東海バネ様へお願いするという流れです。
 
 
基本となるひとつのモデルが出来れば、
 
1Gの位置や最大荷重を変更することもたやすいですし、
 
応用として、不等ピッチをお世話になるところまで来ました。
 
 
当然ながらアップグレードを繰り返す中で、
 
時間と経費をかける必要があります。
 
そして、たった1回のトライで完全なものは出来ません。
 
 
しかし、「ろぼスペシャル」に辿り着くプロセスは、
 
本当に楽しい時間を過ごすことが出来ます(^^
 
 
また、いいばねが出来るとそれにあわせてスキー技術も向上します。
 
それに伴って、新たなばねに対する欲求も出てきますので、
 
いい意味での「いたちごっこ」となりますが、
 
それはそれでモチベーションにもつながっています(^^
 
 
ぱくっとした説明ですが、参考になりますでしょうか(^^
 
偉そうなことは何一つしておりませんが、
 
ご不明な点があれば改めてご説明しますので、
 
遠慮なくおっしゃって下さいね(^^
 
 
ああ、でも....
 
この手の話は本当に楽しい!!!(^^

1 件のコメント:

  1. 回答ありがとうございます。

    バネの計算でなにか、お役に立てればと思いましたので書き込みました。
    計算といっても許容応力や固有振動数なのど知識もあります。
    ただ衝撃吸収などの応用知識はありません。

    >応用として、不等ピッチをお世話になるところまで来ました。
    JIS規格の計算式の知識しかないので、不当ピッチの知識はありません。

    でも、すでに極めてしまってるようですが・・・

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コメント、ありがとうございます。