一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!

2013年3月1日金曜日

The Perfect!Part1....


とうとう、逃げて(2月)いってしまいましたねぇ....

行ってしまった(1月)、逃げてしまった、

あとは去って(3月)しまうだけですか(^^;


時の移ろいは早いものです。

ブログを書くのもままならないのは、

時間があまりにも早く過ぎてしまうからでしょうか?

....申し訳ありません(^^;


スキーヤーにとっても、あっちゅーまに3月が来ました。

シーズンもラストスパート。

毎年、春が来ると「物足りない」と感じるものですが、

「いいシーズンだったな」と締めくくれるように楽しんでくださいね♪


さて、障害者アルペンスキー世界選手権もDay9

個人戦最終種目のGiant Slalom(大回転:GS)の日を迎えました(^^


最後の最後でGSという日程はσ(^^にとって、とてもエキサイティングなものです♪


GSはσ(^^がいちばん好きな種目で、

そしてきっと、どの選手にも「苦手意識」というものはないはずです。

つまり、みんなイケイケで楽しく攻められるということ。

きっと、走る方も見る方も大いに盛り上がることでしょう!


そんなレースが、快晴のLa morina ski resortで行われました(^^

大興奮のレースの模様は、リザルトをお手元にどうぞ♪
               (女子リザルト 男子リザルト


このGSは、昨日のSuperCombi(スーパー複合:SC)の1本目と同じコースで行われました。

スタート標高2.075m、フィニッシュ標高1,705m。

標高差が370mあり、GSのルール上は「長目」のコースです。


天候は「Sunny(快晴)」

コースセッターも、気分良く戦場を設定出来ることでしょう。

1本目は、我らがジャパンチームの切久保豊コーチ

いつもの、慣れ親しんだセット。

ジャパンの大活躍は約束されたようなものですか?(^^


でも、スタート地点とフィニッシュ地点の気温が、それぞれ-9.5℃、-9.0℃。

雪質は「Compact(締まっている)」

前日から気温の変動はあまりないのかな?

相変わらずの硬い雪面状況なんでしょうなぁ。

レース、荒れなきゃいいけども....(^^;


難しい雪面を見越してか、

ゲート数42、ターン数41と、対標高差で11.3%のかなり「高速」な設定です。
                       (GSのルール上は11%~15%)
硬すぎる雪面で、あまり「曲げさせる」とコントロールが難しくなりますからねぇ。


とにもかくにも、実質的に最後のレース。

ファンタスティックでエキサイティングなショーを堪能しましょう!(^^


スタートハウスからの中継を見てみましょう。

まずは、18カ国33名の女子選手たちがスタンバイを始めています。


その中でひときわ輝く大和撫子、田中佳子選手が映りました。

ビブ(ゼッケン)ナンバーは28

やはり、緊張の面持ちは隠せないか?


Visual impaired(視覚障害:VI)クラスの選手はビブ34番から53番。

ジャパンのエントリーはありません。


Standing(立位)クラスが54番から82番。

ジャパンチームは小池岳太選手がビブ54番、Standingクラスのトップスタートです。

           東海将彦選手は69番、三澤拓選手が72番

いま、スタートハウスに3人とも到着したようです。


Sitting(チェアスキー)クラスが83番から117番。

ジャパンチームは、森井大輝選手86番、鈴木猛選手87番、

            狩野亮選手98番、夏目堅司選手102番。

先ほど見かけたときには、Sittingチームの雰囲気はいい感じに見て取れました。

まだ、スタート地点には到着していないようですねぇ....

以上、男子は26カ国84名のエントリーです。


女子VIの選手、ビブ1番の選手がスタートハウスに姿を現しました。

スタートバーの3m先には、ガイドスキーヤーが待ち構えます。

インカムを装着した二人は、その音声のみを頼りに斜面を駆け下りていきます。


その交信の邪魔は厳禁。

会場アナウンスも一時中断。

スタート直後の声援もありません。


ガイドの案内はVIレーサーの脳裏にコースを描き出し、

最高速のタンデム走行を繰り広げていくのです。


7組のVIレーサーの後は、11名のStandingプレーヤー。

ビブ28番の田中選手が、スタートハウスに入るまであと少し。

チームメイトは、田中選手のスタートをスタートハウスの横から待っています。


スタートバーの反応と同時に、

田中選手と彼女への声援が共に、斜面を駆け下りていきました。


54番の小池選手のスタートまで、約20分強。

もういちど集中力を高めに入ります。


三澤選手東海選手とコースを眺めながら何か話しています。

師弟関係とも言えるStandingのふたりは、コースの攻略方法を確認しているのでしょうか。


Sittingチームの出番はまだまだ先です。


小池選手の長身は、スタートハウスによく似合います。

彼は、体をスタートバーの前に落とし込むようにスタートしていきました。

師弟のふたりはその姿を見届けて、自分たちの準備に取りかかります。


約10分後にスタートの順番を迎える東海選手

まだ本調子ではない足が少し気になるのでしょうか。

でも、パラリンピック本番に照準を合わせている彼に、焦りはありません。


東海選手からふたり空いてのスタートは三澤選手

彼は逆に、いろいろと滑りについて考えることがあるようです....


ここで、フィニッシュエリアと繋いでみましょう。


いまちょうど、小池選手の姿が最後の斜面に現れました!

Standingクラスの基準タイムをいま刻みます!

1分7秒フラット!

後に続く選手たちは、このタイムを参考に滑り降りてくることでしょう。


東海選手は今、タイム差というものをそんなに意識していません。

まずは、自分の足の状態が「どの程度」回復しているのか。

そのバロメーターが、他の選手とのタイム差だからです。


足に負担の掛かる硬い斜面。

少し具合を気にしながらのフィニッシュです。

タイムは1分10秒04。

本人には納得出来たのでしょうか?


独特のシルエットで滑り降りるLW2の選手の中では、

トップクラスの実力を誇る三澤選手も続いて降りてきました。

こちらはやや不満げにリーダーズボードに視線を送っています。

1分9秒78....


このあと、残るStandingの選手が降りてきましたが、

3人を上回るタイムは出ませんでした。


0930時に女子選手がスタートして、1時間以上が経過しています。

少し間延びしてしまうのも、Sittingクラスの宿命でしょうか。

改めて気持ちを作り直し、いよいよビブ80番の選手のマシンが、

スタートハウスに入っていきました。


1人の選手がDid not start(不出走:DNS)。

3番目にスタートするのは、

Super-G(スーパー大回転:SG)以来、

絶好調を維持している森井選手

そして、その直後は鈴木選手です。


森井選手がスタートする直前、

SittingトップスタートのRABL Roman選手(AUT)が記録したタイムが、

場内アナウンスに流れます。

1分8秒94。


そのタイムを聞いて笑みを浮かべる森井選手。

きっと、彼ほどのレーサーともなれば、

このコースでどの程度のタイムを出せるかイメージ出来ているはずです。


まるで鼻歌でも歌いながら散歩を始めるようにスタート。

ひと漕ぎ、ふた漕ぎでターン1。

肩をかすめるゲートは、柳の枝のように手折れていきます。


雪面はかなり硬いはずなのに、

エッジコントロールは難しいはずなのに、

まるでフリースキーをしているかのような滑りは、

芸術と言ってもいいかもしれません。


フィニッシュエリアからその姿が見えた時、

歓声がうなりのように響いていきます。

そのまっただ中、フィニッシュラインを通過!

タイムは....1分6秒38!


基準タイムを2.56秒も塗り替える!

大歓声のフィニッシュエリア!

観客に応えるように森井選手はガッツポーズ!


一方、スタートハウスはどよめきが上がりました。

大会アナウンスで森井選手のタイムが伝わった瞬間に、です。

しかし、そのアナウンスもどよめきも、鈴木選手の耳には入っていませんでした。

45秒間隔でスタートした彼は、すでに森井選手の最速ラインをなぞっているのです。


両足切断、LW12-2の鈴木選手はその独特のシルエットで、

遠くからでも彼が降りてきたということを観客に伝えています。


フィニッシュラインを通過!

森井選手から遅れること3.46秒!

思わず天を仰ぐ鈴木選手

かなり残念そうです。


その後、有力選手が次々とDid not finished(途中棄権:DNF)していきます。


まるで、リーディングタイムの「1分6秒38」という、

大きな壁に立ち向かい跳ね返されるようにコース外へと弾き出されていきました。


ビブ98番狩野選手、102番夏目選手、110番横澤選手も。

チームメイトにとっても、その大きな壁は容赦なく立ちはだかりました。

森井、鈴木の両選手が待つフィニッシュエリアに彼らが生還することはなく、

ジャパンチームの1本目は終わりました....


では、1本目の結果をおさらいします。

 
Women's GiantSlalom
 
Sittingクラス
田中佳子選手 6位
  
Men's GiantSlalom

Standingクラス
小池岳太選手 6位
三澤拓選手 14位
東海将彦選手 15位

Sittingクラス
森井大輝選手 1位

鈴木猛史選手 5位
狩野亮選手 DNF
夏目堅司選手 DNF
横澤高徳選手 DNF


鈴木選手はもちろん小池選手も好位置に付け、2本目は大いに期待出来ます(^^


今、選手たちは2本目インスペクション(コース下見)の真っ最中。

そのスタートは1330時です。


では、そのスタート時間までごきげんよう(^^
              ....ナンダコノクギリカタハ?

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