先日、5月8日付けの日本経済新聞のコラム欄「春秋」で、
面白い記述を拝見しましたので、少し引用させて頂きます(^^
(リンク切れしてるかも....)
「SF作家にして生化学者のアイザック・アシモフが言ったそうだ。
科学で耳にするもっとも胸躍る言葉、
それは「私は発見した!」ではなく「へんだぞ……」である、と。
科学の発見にたやすいものなどない。
第一歩はつねに「へんだぞ」に始まる、ということだろう」
そのコラムの内容そのものも大変興味深かったのですが、
引用した部分は、σ(^^も大変共感するところです。
今や最強と言われる、チェアスキー「トリノモデル」。
発売当初から世界を席巻し、海外チームでも採用されるようになっています。
発売と同時に、σ(^^も乗り換えましたが、
当時から、「乗り方を変えなければ使いこなせない」と言われていたものです。
画像の通り、このフレームのリンク構造は「円弧を描くよう」に重心が移動します。
極めて簡単にイメージするとこうなります。
リンクの上死点では重心が上前方に移動し、
ターンの切り返しの際に「ジャックナイフ」をしてしまうことがあるんです(^^;
この動きを使いこなせれば、スキーで求められる落下方向への重心移動に繋がり、
これまでのチェアスキーでは得られなかったスピードを出せるのですが、
操作を間違えば「前転」してしまうという諸刃の剣でもあります。
この諸刃の剣を使いこなした選手たちは、世界と渡り合うスピードを手に入れ、
「前転」を嫌がった選手はスピードを犠牲にして、
「安定したスキー」をするようになったと思っています。
σ(^^も、何度か前転を繰り返しました。
痛い怖いが嫌なので、どうすれば前転しなくていいのかを考えるようななっていきます。
でも、考えれば考えるほど、「へんだぞ」と思ってしまうのです。
前転させない方法としては乗り方をマスターするのが一番なのですが、
そのテクニックをマスターしなければ「危険な乗り物」というのは、どうにも頂けません。
前転を嫌って、トリノモデルの性能を殺してしまうような乗り方はもっとナンセンス。
一握りの選手だけが使いこなせるマシンではなく、
誰が乗っても安定して速いマシンに出来ないものだろうか....
いろいろと試していくうちに、ひとつの結論にたどり着きます。
次回「チェアスキーのキモは、ばね」
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