前回の投稿では、サスセッティングをするには、
どう考えていればいいのかを書きました。
今まで、セッティングについて意識されていないところで、
そこまで求めるのはいくら何でもとは思いましたが、
考え方として憶えてもらってた方がいいと信じています。
セッティングに迷ったら、「そんな考え方もあったよね」と思い出していただけたら幸いです。
さて、セッティングというものを憶えていくには、
まずどこかからか手を付けていかなくてはなりません。
まず、簡単にできる方法として、
次の5通りを比べることから始めてみてください。
ダンパーの減衰力を....
1.圧側最強、伸び側最強
2.圧側最弱、伸び側最強
3.圧側最強、伸び側最弱
4.圧側最弱、伸び側最弱
5.圧側標準伸び側標準
(「最強」はノッチを時計回りで一杯に締めこんで、
止まったところから「カチッ」と音がするところまで戻したところ、
「最弱」は「最強」から圧側なら16回、伸び側なら20回、カチカチと逆時計回りに回したところ)
これらを乗り比べると、ダンパーで調整するという「限界」がわかると思います。
ばねについては、取り付けられているそのままの使用が推奨されていますし、
車高調整機構などもありませんので、
納品そのままのトリノモデルで出来るセッティング範囲はそれが全てということになります。
そこから次の段階に移るとするならば、
取り付けられているばねと違う仕様のものを買う事をお勧めします。
1本18,000円とお高いので無理には勧められませんが、
勉強代と割り切ることが出来れば試してみてください。
ちなみに、この5通りを乗り比べたσ(^^の感想です....
もともと付けていたばねは「70kg用」、それに加えて「80kg用」と「60kg用」を試しました。
それぞれを標準の減衰力で乗って、さらに先ほどの5通りの減衰力を試しました。
「70kg用」では「あんまり変わらない」、
「80kg用」では「ダンパー効いてる?」、
「60kg用」だと、減衰力の変化こそ感じられましたが、実際にはばねが弱すぎて....
まあ、これだけで15通りのセッティングを試せたことにはなります。
さらにダイヤルをひとつずつ調整していくとするならば、
945通りのセッティングを試すことが出来ますが、
そこまでする必要は全くないですね。
あまり面白い実験ではありませんので無理にお勧め出来ませんが、
15通りを試してその動きを理解することが出来れば、
技術の上達に伴っていろんな事に気付く糧にはなるでしょう。
ひとつ気をつけなければならないのは、
「技術が未熟だからチェアスキーがこんな動きをするんだ」
というひと言で片付けないことです。
自分も未熟だけど、今の自分にとって乗りやすいセッティングもあるはずだと、
考え続けることが必要でしょう。
そう思い続けることは、将来の財産になるはずです。
次回最終回「想像力を鍛えることもセッティング技術」
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