一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!

2014年2月28日金曜日

まずはDownhill....

申し訳ありません!

ブログを書き進める時間をしっかり取れない日々が続きました(^^;

本当にだらしないことで....


気を取り直して開き直って何事もなかったかのように、「観戦記」を再開します♪


障害者アルペンスキーワールドカップファイナル、イタリアはTarvisio大会のお話です。

「ソチ」直前のレースは、各選手の仕上がりを確認するいい機会です♪


まず行われたのはDownHill(滑降:DH)レース、いきなり、あの選手がやってくれました!

少しずつでも「観戦記」を書こうとしていたのですが、

始めのうちはキーボードを叩く指も落ち着きませんでした(^^;


取り急ぎ、リザルトを、Training Runと併せてご覧ください!

Men's Downhill Training Run1
Men's Downhill Training Run2
Men's Downhill1


では、行きますよ!

「山本新之介のワールドカップファイナルをまるで見てきたような観戦記」!


大会時刻は、2014年2月25日1000時を回ったところです。

本日は、DHを2レース行うことになっております。

元々は、本日1レース、明日にもう1レースという予定でしたが、予定変更。

ちなみに、SuperCombi(スーパー複合:SC)レースも1日繰り上げて行われます。


SkiResortTarvisio、Di PramperoコースがDHの戦場です。

スタート標高1,290m、フィニッシュ標高820m、

標高差470m、コース延長1,780mというコースプロファイルで、

標準的なDHコースよりも少々短めのレースバーンです。


すでにインスペクションを終えた選手たちが、

続々とスタートエリアに集結し始めていますね。

その中でもジャパンチームのファイアオレンジカラーのウェアはとても目立ちます。


このDHには、

Standing(立位)クラス

小池岳太選手

Sitting(チェアスキー)クラス

森井大輝選手
狩野亮選手
鈴木猛史選手
夏目堅司選手

の5名が、ジャパンチームからエントリーしています。


さて、スタート時刻までしばらくの時間がありますから、

昨日のTrainingRunを振り返って見ましょう。


1本目、天候は晴れ。

気温は、スタート地点0℃、フィニッシュ地点4℃ととても暖かいコンディションです。

雪面は「Conpact(締まっている)となっていますが、「そんなに」というところでしょう。


コースセッターは地元イタリアチームのコーチです。

ゲート数、26ターン数20。

本番レースまで、この戦場に手を加えられることはなく、

全て同じコースで争われるのです。


まず躍り出たのは森井大輝選手。

いきなりのラップ(トップタイム)を叩き出すあたり、ノリにノっている証拠でしょう。


続くのは狩野選手。

0.45秒という僅差でエースに続きます。


夏目選手もここに来て、さらに調子を上げているように感じられます。

森井選手から遅れること1.27秒の5番タイム。

なかなかいいタイムではないでしょうか(^^


一方、少々出遅れた感があるのは、鈴木選手と小池選手。


小池選手はワールドカップの北米シリーズで膝を負傷するというアクシデントがありました。

「ソチ」本番直前のこの時期、どこまで回復させられるかが焦点です。

2本目にタイムアップを図れるかな?


1本目の1時間30分後に行われた2本目

気温は2℃ほど上昇しています。

同じコースを走るために雪面は荒れていきますが、

そんな中、狩野選手が1本目より2.39秒タイムを縮めます。


森井選手も1.34秒縮めましたが、

DEVLIN-YOUNG Christopher選手(USA)に割って入られて3位にポジションダウン。


夏目選手もタイム短縮に成功します。


鈴木選手と小池選手は、

1本目とほぼ同じタイムで伸び悩みました。


このコースのプロファイルを単純に分析しますと、

平均斜度が15%程度という「緩斜面主体」のレースバーンです。

「飛び込んでドーン!」というような急斜面レースではない以上、

ほんの1ミスであっても、タイムロスは取り返しのつかない事になりかねません。


スピードに対する恐怖と戦うことよりも、

極めて繊細なライン取りを求められるのです。

これは、胃が痛くなるぞ(^^;


というのがTraningRunの様子でした♪

うだうだ言っているうちに、スタート時刻が近づいてきました。


今のコース状況です。

天候は晴れ。

気温はスタート地点-2℃、フィニッシュ地点0℃。

雪面は「Hard」と昨日よりもいい状況のようですね。

きっと、レースタイムは短縮されていくことでしょう。


では、スタートリストを確認しましょう。

女子のエントリーは5カ国9名。

ジャパンチームのエントリーはありません。


男子は9カ国35名。

Standing(立位)クラス

ビブ(ゼッケン)20番 小池岳太選手

Sittingクラス

35番 森井大輝選手
37番 鈴木猛史選手
40番 狩野亮選手
41番 夏目堅司選手

以上です。


さあ、TrainingRunから一夜明けた本番レース。

各選手がどのように戦ったのか見ていきましょう!


....ジャパンチームで最も早くスタートするのは、まだ傷が癒えきらない小池選手。

TrainingRunでは、ジャパンチームの誰よりもタイムが振るわなかった。

焦る必要が全くないレースだが、不完全燃焼で終わらすことだけはしたくない。

繊細な雪面タッチが求められる緩斜面、少しずつ感触を確かめるようにコースを降りていく。


コース上の安全確保のため、スタート間隔は長い。

しかし、待ち時間の長さはこれまでのランを思い返すにはうってつけだ。

森井選手は貪欲である。

まだ詰められるところがあるはずと信じている。


昨日の2本目は、狩野選手に0.5秒差をつけられた。

さらに、「係数」で割り戻した平均時速でいえば、DEVLIN-YOUNG選手から2km/h以上も遅い。


まだそれだけスピードアップをする余地がある。

もっと速く。

闘争心がピークに達した時、スタートバーを押し込んだ。


雪面状況は間違いなく良くなっている。

しかし、鈴木選手は滑走中の違和感と戦っていた。


なにがなんだかわからない。

表現のしようがないぐらいに、とにかくスピードが乗ってこない。

ゲートがまるで止まっているように見える。

リーダーズボードを見上げるその表情は憮然としていた。


対照的なのが狩野選手だ。

彼が限界とするスピードの領域にははるかに及ばないレース展開だが、

その分、スキーに余計な力を加えずに済む。


落下を妨げないその滑りは、ライバルを圧倒する。

森井選手をリーダーズボードのトップから引きずり下ろした。


思惑を外したか夏目選手。

彼も思った以上にスピードを乗せられなかった。

2本目まで時間がない。

どこに原因があったのか?

自身の滑りを修正することが出来るか。


ライバルはあと4名。

これまで、唯一の1分2秒台を叩き出した狩野選手が盤石だろうと、観客たちは考えていた。


WALKER Tyler選手(USA)、IT1で大きく遅れ、フィニッシュまでに取り返せなかった。

やはり、このコースでの遅れは致命的なようだ。


DEVLIN-YOUNG選手も、IT1で0.75秒という大きなタイム差を表示させてしまった。

昨日の2本目は0.03秒差で狩野選手に肉薄したが、この日は序盤で勝敗が決まってしまった。


SAMPL Reinhold選手(AUT)はさらに遅れた。

IT1での0.96秒差は致命的だ。


残るひとり。

KURKA Andrew Earl選手(USA)は新進気鋭の22歳。

怖いもの知らずのヤングライオンは、TrainingRunから好タイムを連発してきた。

このレースではどうだ?


IT1までは5番手タイムと、なかなかのスピードで降りてきた。

最後の最後で魅せてくれるのか?


ゲートジャッジも身を乗り出し、そのスピードを確かめている。

明らかに速い。

観客たちはその姿を目の当たりにした時、新たな時代が来ることを予感した。


あとふたつ。

ゲートを肩口で迎えるはずだった。

しかし、彼は当たりすぎた。


ほぼ体の真正面でゲートポールを受けてしまった彼は、

スキーごとターン外側へ押し出されてしまう。

慌ててラインを修正しようとするが、すでに間に合わず万事休す。

最終ゲートの外側をすり抜けざるを得なかった。


痛恨のDisqualified(旗門不通過:DQ)。

この瞬間、リーダーズボードに表示されていた順位が確定した....


とにもかくにも、狩野選手。

優勝おめでとうございました!(^^


昨年ワールドカップ、このTarvisioでのDHでも優勝していますから、

相性のいいコースなんでしょうな(^^

「ソチ」へのいい弾みになったことでしょう!


では、最終結果を整理します!


男子Standingクラス

12位 小池岳太選手

男子Sittingクラス

優勝 狩野選手
 4位 森井選手
 9位 夏目選手
11位 鈴木選手

以上のようになりました!


気になるのは鈴木選手。

σ(^^の記憶の中で、どんなレースでも、どれだけエントリーが少なくても、

彼が最下位という結果で終えたことはなかったように思うんです。

なにか深刻なトラブルがあったのでは?と心配になります。


まあ、緩斜面主体で、特殊っちゃあ特殊なDHレースでしたので、

そんなに気にすることでもないのかも知れませんけどね♪


以上、まずはDHレースの1本目の模様をお送りしました。


いつものお断りですけどね、

この「観戦記」は、リザルトから読み取れること以外はσ(^^;の「妄想」です。

あくまでも「フィクション」です。


KURKA選手のDQの様子なんか超テケトーです(^^;

このあたりをどうかご了承ください。

決して、石などを投げたり、事実と違うなどと訴えたりしないでくださいね♪


では、明日は、同じ日に開催された2本目の模様をお送りします(^^

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