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2016年2月16日火曜日

チェアスキーチャンピオンシップ参戦記(Day1その2)....

言い訳を山のように用意して望んだチェアスキーチャンピオンチップDay1


ところが、戦場では誰ひとりまともに取り合ってくれませんでした。

「とにかくお前は嘘つきだから」

「どうせ、ドヤ顔でフィニッシュ切るんだろ?」

「うるさい。今、2着は誰が来るかで盛り上がってるんだ」


....だれもまともに相手してくれない(^^;


1本目インスペクション(コース下見)10分前。

どうせ孤独になるなら、徹底的に引きこもってやる!

σ(^^はただひとり、スタート脇でコース前半を眺め下ろします。


誰も取り合ってくれない不安をさらに募らせるコース。

そのターンインターバルは大変細かく、

旧規定のR27でも苦労しそうな窮屈さを感じます。


何本か走ったフリー滑走で、表現したくても出来なかったターン弧。

光景を眺めているだけで、5旗門目のコースアウトが目に浮かびます。


大会アナウンスがインスペクション開始時刻を告げます。

真っ先にコースに入るのは、昔からのσ(^^の流儀。

ノンストップ横滑りor斜滑降の独特な調整に入ります。


スタートハウスからの光景は散々眺めていたので、

2~3旗門目までのセンターラインを確認するだけでオゲ。

4旗門目でトップスピードに達した想定で、5旗門目を睨む。


「あ、ダメだコリャ(^^;」


やはり、R27なら出せるはずのレーシングスピードがイメージ出来ない。

間違いなく、大ドリフト大会になってしまう。


4輪ならいいんですよ。

横を向くことは減速要素だとしても、アクセルでそれなりに加速できるから。


スキーはそうも行かなくて....

横向いて減速、加速度を殺す、そして低速から自然落下という、

最悪最低の無様さをさらけ出すことになります。


やだやだ....


12旗門目までは、単純なオープンゲート。

その後、右方向に斜面の向きが変わり、

落ち込んでさらに左方向へ切り返し。


右に方向を変える局面は、「平地?」と思えるような緩斜面です。

ここでスピードを繋げられなければ、カメ同然の低速歩行をしなければなりません。

スタッフもいっぱいいるところだし、観客もそれなりにいらっしゃる。


ここで「カメ」になって静かに滑っていたら、

誰かが「プッ(笑)」と吹き出してもその音が聞こえるに違いない(^^;

やだやだ....


とは言え、ターン弧が繋がるイメージはないし、

緩斜面主体のレースバーンで、

「まっすぐ行って谷側で向きをきっちり変えてまっすぐ立ち上がる」

なんて事は出来るはずもありません。σ(^^;ガヘタッピナダケデスガ....


流れるようなインスペクションも、

流れるようなイメージを作ることは出来ませんでした。

なんてこったい....


σ(^^のインスペクションの流儀はもう一つあります。

フィニッシュエリアの平坦部分のネット際で、

レーススタートをイメージして頭の中で走ります。


どれだけ思い返してみても、狭くて窮屈なゲートが次から次と向かってくるだけ。

まるで、現役時代に混ぜてもらってたナショナルチームのトレーニングと一緒。


そういや、当時も窮屈なゲートを散々走らされていたなぁ....

その時思い浮かぶのは、かつての師の言葉。


「いいか?何が何でもトップスピードで落ちていけ。

 何があってもねじ込んでいけ。そして、耐え続けろ。

 それがLW12-2の仕事だ!」


無理!!!(^^;


どう考えても、新板ぶっつけで出来る芸当じゃありません。

となれば、「いかに減速要素を減らすか」がキモになります。

今、出来ることはひとつしかねーな....


消去法全開で組み立てた滑りで、もう一度イメージ。

想定されるフィニッシュタイムを頭の中でクリアして、インスペクションを終えました。


その滑りで走り終えれば御の字。

その時の順位はケセラセラだ(^^;


大会時刻はインスペクションの終了を告げていて、

いよいよ1本目スタートまで15分となりました。


スタートハウス横でたたずむσ(^^;。

その付近で談笑の花を咲かせる参加選手たち。

かつての戦友たちは誰ひとりとしてエントリーしていない大会。


なんてときめかないレースなんだろう....


「ろぼさん!お久しぶりです!」

ふさぎ込む背中に聞き覚えのある声が。

ふりかえると、そこには狩野選手と夏目選手。

押しも押されぬジャパンチームのメンバーふたり。


なんでも、この大回転(GS)で前走を務めるんだとか。

懐かしい笑顔をみて、少し和んだσ(^^でした♪

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